特撮コラム GARO(牙狼)

そこらで色々ブログがありますが、とりあえずこの番組の放送は終了し、現在DVDは3巻まで発売されています。ミッドナイトホラードラマとして雨宮慶太監督による、テレビ枠とはかけ離れたクオリティを視聴者に魅せ付けた特撮番組です。全体的に大人向けとして作られているのが特徴。


画家として初めて個展を開く事になった御月カオルはその準備に余念が無かった。しかし個展会場のオーナーが突然異形の怪物に変化し、絵を買いに来た無愛想な青年と激しい戦闘を繰り広げる。オーナーは口から酸の様な溶解液を吐き出し、青年は剣を振り下ろす。だが、日常からかけ離れた戦いを目にしても、カオルには既に展示されている自分の作品のことが気がかりで、その場を離れることは出来なかった。
オーナーがこの世の物とは思えない醜悪な姿に変わると、それに応じるように青年は頭上に円を描く。円が光に包まれた時、そこに黄金の騎士が現れた。
全身に黄金の甲冑を纏い、大剣を携え、そしてその双眸は怒りに燃えた金色の狼が如し。
この青年、冴島鋼牙は現実世界と魔界を繋ぐ入り口「ゲート」から出現する、人間の邪念を嗅ぎ付け人間に憑依する魔物ホラーを退治する魔戒騎士だったのだ。魔戎騎士、それは現世と魔界の調和を保つ調停者とも言えるだろう。
そして、その姿にカオルは見覚えがあった。一つは画家だった父の絵本「黒い炎と黄金の風」の主人公。もう一つは幼き頃に体験した異形の物との遭遇時に。
一刀のもとにオーナーであったホラーを叩き斬る鋼牙。しかしホラーが四散した時、カオルはその返り血を浴びてしまう。返り血を浴びた者は魔戎騎士の掟に従い斬らなければならない。どの道、血を浴びた者は100日後に死ぬ運命なのだ。しかし、鋼牙は斬らなかった。
気絶したカオルを自宅まで送ると、鋼牙は彼女の絵を正式に買うことにした。代金を支払わずに(笑)帰宅する鋼牙。また会う事になるであろうこの二人の邂逅。過去から、そして現在に至り、二人の物語はこの日から加速度的に展開していく。
100日後の運命を二人は変えることが出来るだろうか?


っはい。バックグラウンドはそんな感じですが、最新のCGを使った特撮技術やVFX応用のワイヤーアクション、出演者達の体当たりな演技と、豪華なキャスティング等など、そんじょそこらではちょっと見られない要素がてんこ盛りなGAROと言う作品。
特筆すべきは、毎回ホラーは人間の形から異形の姿になりますが、その人間の姿の時のキャスティングが尋常じゃない。第一話の個展会場の女好きなオーナー役は峰岸徹岡田有希子自殺に関連があるかもしれないあの峰岸徹です(笑)ね。他にも、名医のホラー役は加勢大周(笑)で、妙に強そうなアクションもこなしていました。エバラ浅漬けの素の川平慈英はあの口調で怪しげな演技を。いつも優しそうで穏やかな声質と表情で演技する俳優、森本レオは娘を鋼牙に殺されて復讐者のホラーに、等など見せ場を言ったらきりがない作品です。
牙狼となった時のアクションも秀逸です。緑の炎を纏って敵を叩き斬ったり、魔戎馬に乗って巨大な敵や数千体のホラーと闘うシーンなど、大人が夢中になるほどの演出をやり過ぎとも言える感覚で作品にしたのです。現在でも根強く人気が衰えず、バンダイから写真のようなモデルが次々と商品がラインナップしています。
例え放映が終わってもGARO世界はまだまだ終わらない!エクシードチャージはGAROを限りなく応援します!