特撮コラム 仮面ライダーカブト

七年前の過去、突如渋谷に小型の隕石が落下した。死傷者行方不明者多数、そして渋谷という街は廃墟同然となり、以来その場所を訪れる者はホームレスぐらいなものだった。しかし隕石にはある物が憑いていたのだ。ワームと呼ばれる地球外生命体だ。ワームは人間を襲い、殺した人間に成り代わるという性質を持ち、人々の中に密かに紛れ込んでいた。
ワームの目的や詳細はほとんど解明されてはいなかったが、人類はワームに対抗すべくZECT(ゼクト)と呼ばれる対ワーム戦闘部隊を結成、隠密裏にワームを排除する為に如何なる犠牲をいとわずに人類の敵を根絶しようとした。しかし、ワームの圧倒的な戦闘能力は彼らをいとも簡単に一蹴する。殉職者は増える一方だった。
その中で仮面ライダーと呼ばれる戦士がいた。ワームはさなぎ状態から成虫状態になると、時間を操るクロックアップと呼ばれる能力を持っている。クロックアップとは、タキオン粒子を用いて周りの時間軸を極限までスローにする能力。完全に時間を止めるわけではないが、その動きは人間には全く捉えられない。しかし、ライダーにはそれが出来るのだ。戦力の圧倒的な彼我の差はこれでようやく均等になろうとしていた。
ゼクターと呼ばれるライダー達のコア、昆虫型のメカは独立して稼動し、尚且つ自意識のようなものを少なからず持っているので、ライダーになれる者はあくまでもゼクターが選ぶ。適格者となった者は超高速、いや時間を操れる力を手にすることが出来る。
カブト、ザビー、ドレイク、サソード。四人の適格者がゼクターに選ばれ、またここに新しいライダーが誕生する。加賀美新が変身する仮面ライダーガタックがそれだ。ZECT曰く、最新にして最強のライダーだという。しかし、そのガタックの力を手にするのは非常に危険で困難なことだった。その過酷な条件とは装着者の死、なのだ。
そして加賀美はワームの巣に突入した際に挟撃を受け、絶命してしまう。しかし、即死だった加賀美はガタック専用ベルトの力によって蘇る。ガタックゼクターをベルトに差し込むと、そこには蒼き装甲の魔人が立っていた…。
絶命したはずの加賀美。彼は本当に生きているのだろうか? ゼクターにはある意味、時間を操る能力があるが、それによって死ぬ直前に戻されたのだろうか? 戦っていく事で謎は解き明かされていく!


さて。このガタックというのはまあわかるとは思いますが、クワガタがモチーフですね。
で、番組放送序盤に買ったキャストオフライダー(以下COR)シリーズと言うのがあるんですが、これがバイク(CORに合わせたバイク。バイクもキャストオフする)に乗るには乗るんですが、乗せると異様にライダーがでかい。どうもバイクのサイズを見誤ったらしいのですね。詳しくはここ。
http://pony-hp2.web.infoseek.co.jp/KABUTOEXTENDER.htm
しかし、装着変身と言うシリーズがありまして、それがCORに比べると頭ひとつ分くらい小さいので、装着変身をCOR用のバイクに乗せると、ほら不思議!もうぴったりじゃありませんか! 教えてくれた先駆者達の皆さん、ありがとうございます。
本来バンダイはこういった間違いをするはずの無い会社なんですが、ここはやはり以前からあった装着変身シリーズと、CORシリーズの企画班でどちらの素材にバイクを合わせるかという感じで論議が起こったのでは?と勝手な想像をしてみたり。同じ玩具事業部でも金型ゲットする為に争いが起こったとしか思えなかったりするんですよ。以前玩具事業部と食玩(お菓子についてくるおまけの玩具。でもお菓子がおまけとしか思えないものしかない)事業部が争ってたりしてたからなぁ。バンダイも手を広げすぎて統率が取れてないこと見え見え。
今回のガタックも同様で、COR専用の癖に装着シリーズがぴったり。玩具を買う側も試行錯誤しなければならないのかと思ってみたりする今日この頃でした。
ではまた〜。


余談。
そうそう、キャストオフのことを全然説明してなかったよ。キャストオフと言うのは直訳すれば衣服等を脱ぎ捨てると言う意味。今回のライダーは、装着者が変身した直後の状態をマスクドフォームと呼び、キャストオフした後、つまり虫がモチーフですから脱皮した後の状態をライダーフォームと呼びます。マスクドフォームは重装甲が付いた状態で、力に任せた格闘や射撃戦を中心にした戦い方をしますが、俊敏さに欠けるのが欠点です。ライダーフォームは、前述したクロックアップ機能を用いて俊敏さを生かした格闘戦をこなします。この二つの形態を使い分ける描写の妙がとても秀逸だと思います。
この作品の重大な要素とも言えるクロックアップ機能は時間を操ることが出来るだけでなく、タイムスリップ等の伏線とかも隠されているかもしれません。今後の放送に期待、ですね。
今日の文章はちょっと乱雑だな〜、全然分かりやすくない。すいません、次頑張ります。