TF誕生秘話と玩具製作秘話

ハウンドは名作ですね

前回に続いて今回もTFネタですいませんのエクシです。
今回は前回の訂正と言うか追記。様々な情報提供により、色んな事が分かりました。掲示板ってすんごい便利だわ。
えーっとまずTFが誕生した契機はやはり知名度の薄さでした。アニメ媒体を展開しないタカラは1984年に玩具の売れ行きが急速に落ちていった事を危惧し、ダイアクロンシリーズの玩具版権を海外に渡し、業務提携と言う形でTFを生まれさせた。アメリカでは玩具の技術が遅れていたため、一際異彩を誇ったその玩具を目にしてアメリカ全土の子供達は飛びつき、変形トイの売り上げは全世界で一億個にもなると言う。腕時計G−SHOCKの単純に二倍だって。凄まじい売れ方だったそうです。
初期のTFからアニメ媒体がありますが、実際にはアニメの製作は日本で行われ、脚本や設定等をハスブロが担当したそうです。映画も放映されましたが、至上最高の売り上げを記録した玩具のおかげでその制作費は40億円に達し(もののけ姫は23億円だって)日本はその費用を使いきれずに返した位だそうで。ああ勿体無い。
さて、そのTFと言うシリーズのおかげでダイアクロンを含めた玩具は飛ぶ様に売れ、タカラは起死回生を狙ったつもりがそのTFと言う代名詞のおかげで玩具会社市場で正に一位二位の位置を獲得したのです。ハスブロと業務提携した事でダイアクロンは消滅しましたが、全てを失うよりはマシ(倒産と言う事ね)と言えるかもしれません。前述した通り、日本で玩具を売るのはかなり難しい事です。アニメ媒体にしろ、地方のテレビ局が必要ないと考えれば放映されず、知名度も薄まるのですから。しかし、海外からの出自となると話は別。よりグローバルに放映する事が出来るのです。まあそういう意味では海外の会社に感謝しなければと思いたくないけど思うしかない(泣)
さて、前回の追記、つまり現在のTF玩具は誰が作っているかと言う事。実は殆どの玩具の金型は日本、タカラが作っている現状だったりします。ただし、デザインソースはハスブロが担当。つまり、車からロボットのデザイン画は海外で考えられ、それを何とかして変形させようと頑張るのがタカラの仕事のようです。実際にハスブロオリジナルで作ったシリーズはタイタニウムとENERGONダイノボットシリーズのみだったりします。前回のトラウマ、ロディマスコンボイですら日本で作られた物で、日本が製作した製品は必ずタカラと表記が体のどこかにあるそうです。
まさかロディマスを日本人が作ったとはね……ただ、ハスブロがロディマスを主役に置くと言う事をタカラに報告していなかったと言う連絡不足(もしくはもうその時に作っちゃった)があり、タカラの玩具史上でかなりやっちゃった感が拭えない作品だったそうです。まあ今度のTFクラシックスでリベンジしたそうです(スーパーリンクのロディマスもイマイチだった……)けどね。
掲示板の人達の行動力は凄い。意匠登録まで調べてくれたそうです。TFクラシックスに関してはこんな感じで特許庁に意匠登録しているそうです。

オプティマス、メガトロン、グリムロック・・・・・・・江島多規男
ホットロッド、スタースクリームラムジェット・・・・蓮井章悟
ジェットファイア、アストロトレイン・・・・・・・・・国弘高史
バンブルビー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クバルスキー・アレクサンダー

バルスキーさんって何人だろう……ま、兎に角シリーズ通して殆どの玩具製作を日本が担当したと言う事がよく分かりました。ただし、海外のデザインも人気を呼ぶ秘訣だと言う事も忘れてはならないと思います。実際に、日本でアニメが製作されたものですら海外デザインだと言う話だそうです。以前アニメで放映されたギャラクシーフォースだって海外の人がデザインしたのですから。

江島多規夫・・・マスメガ・ノイズメイズ・ライブコンボイサンダークラッカー・ニトロコンボイ
蓮井章悟・・・スタースクリーム・サイドス・フレイムコンボイ・テラシェーバー
国弘高史・・・ギャラコン・ベクプラ・ライガージャック・ファストエイド・オートボルト

むう、こう言うデザインセンスは日本人には真似できないかも知れないですね。前回は言い過ぎました。ゴメンなさい。デザインが無きゃ玩具だって作れない訳だし、そんなに偉そうな事は言えませんね。まあその始祖たるダイアクロン自体は日本ソースなので、後発のはオマージュとして出してるだけ、とか思うとやっぱり複雑な気持ちになってきますけどさ。まあそれは許してあげましょう(態度でかっ)
兎に角、タカラの立ち位置は玩具製作の下請け、デザインの起案は海外という事実でした。しかし、デザインを考えて後は日本に任すと言う事をしている限り、アメリカ玩具は日本には勝てないと思います。実際に海外で作られたTFは結構大味なのは現実なのですから。日本に製作を任せれば大丈夫、と言う信頼はある意味日本の独自の文化でありプライドとも言えます。日本の玩具メーカーにはもっとまい進し、世界に羽ばたいて欲しいと思うエクシなのでした。
それではまた〜。