ゲームレビュー メタルウルフカオス(XBOX、2004年発売)

近未来の世界、アメリカ合衆国で起きたクーデターによりアメリカの自由は死んだ。
副大統領リチャード・ホークによって起こされた軍事クーデターは瞬く間にアメリカ全土を席捲。圧政と混沌が各地で巻き起こった。
そしてその魔の手がホワイトハウスに伸びた時、一人の男がクーデター軍の前にたちはだかった。
「私の特別な”スーツ”を出してくれ、ジョディ」
「これから派手なパーティが始まるのですね。私もこんなパーティは初めてです、大統領」
最新鋭の特殊機動重装甲、パワードスーツメタルウルフを身に纏い、ホワイトハウスのガラスをブチ破り出現した彼の名は、マイケル・ウィルソン。そう、彼こそアメリカ合衆国第47代大統領なのだ!
「Let's party!! ようこそホワイトハウスへ!」
完全武装したクーデター軍、その数150万。巨大な軍勢にたった一人で敢然と立ち向かう戦う大統領!
「”紳士”なのは、17時までだ。今からアメリカを…取り戻す!! 」
完膚なきまでに敵を倒し続ける! 粉々になるまでに。今、大統領魂が燃え上がる! 今、アメリカで一番熱い男、それは大統領だ!
アメリカの自由な魂は決して死ぬことは無い! 私は先頭に立ち戦いつづけるだろう。なぜなら私は…アメリカ合衆国大統領だからだ!! 」


何か物語の概要を書こうと思ったら超頭の悪い宣伝コピーみたいな物を書いてしまった……でも嘘偽りは決してありません(笑)どこかの雑誌でいい意味で馬鹿ゲーだとか。飛び散る破片がかなり気持ち良い! さすが×箱と言った所でしょうか。これはPS2じゃ出来まい。
基本的にバックビューから機体を見て自機を操作するゲームです。ここら辺はアーマードコアっぽい感じ。しかしACよりも軽やかで操作した感覚はとても扱い易い。ジャンプして自分より下方にいる敵に対して踏み付け攻撃も可能。戦車よりコンパクトな大きさでありながら、戦車等とは比べ物にならない程頑丈。ステージ上で獲得するアイテムで回復、強化、補充が可能、攻略を容易にしていきます。しかし、このゲームで一番の見所はパワードスーツ背部に装着されている武器コンテナでしょう。マシンガンやショットガンは言うまでも無く、バズーカやマルチミサイルランチャー、果てはレールガンやビームライフル等が背部コンテナに搭載可能、どう考えても入らない体積の武器を収納しまくります(笑)機体より馬鹿でかい武器が何で機体より小さいコンテナに易々と入るんですか? それってかなり無茶ですよ大統領!
「ムチャではない 何故なら、私は…アメリカ合衆国大統領だからだ!! Yeahhhh!!!」
後はこの台詞ですね(笑)それにこの大統領より無茶なオペレーターのジョディもかなりキテる。
サンフランシスコにある新大型チャイナビルを目にして、
「私、アレを盛大に壊したら気持ちいいだろうなァ〜とか思ってたんですよ!」
とか言ってのける素敵秘書さんなのです。オペレーターのアドバイスなのか客席で映画を見てる観客の感想なのか判断し難い台詞が物語を更に熱く、馬鹿にしていきます(笑)

物語中でメタルウルフに乗っている人物はアメリカの大統領だと言う事は知られていません。なので、クーデター軍の政推進部からどう考えても嘘臭い報道が行われます。それを行っているのは残虐非道な副大統領リチャードなのですが、それを助長するマスコミのピーター・マクドナルドもかなりイイキャラ。メタルウルフを卑劣なテロリストとして扱います。そして大統領が勝ったら勝ったで、
「…私が当初から考えていた通りになりました。彼はやはり正義の味方だったのです!」
と手のひらを返す様な言動に頭来てスナイパーライフルで撃ったこともしばしば(笑)偉く硬いヘリで、最高段階のライフルでも落とすのに三発程必要でした(笑)
一撃すると「メタルウルフが私に銃を撃っています! やめなさい、民衆が見ているぞ!」
二撃すると「止めて止めて下さい! お願いします!」
三撃目で墜落しながら「やめてーーーーーーうぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁっと危なかった、皆さんご安心下さい! 私は無事です。また代わりのヘリで実況を伝えようと思います!」
そのマスコミド根性にエクシメロメロだよ(笑)
アクションが下手な人でも気軽に楽しめる馬鹿ゲーはもうちょっとで×箱360に移植される(初代と360の互換性は順次オンラインでアップされる予定)かも知れません。持ってる人は手放すなよ!
それではまた〜($_$)ノシ