CMsバルディオスレビュー 前編

さて、今回の商品はあのシーエムズコーポレーション。足首折れた……とか! 合体できない……とか! 元に戻らない……とか! 言われている製品をよく作るシーエムズなのです。しかし今回のバルディオスは製品的にはそれ程問題無く。色々粗があるのは後述しましょう。
兎に角三大メカの紹介からしますねん。

バルディプライズ。バルディオスの右足になる戦闘空母。旧野村トーイ版では機首部分がそのまま合体接続パーツになりましたが、CMs版は足首の中から折り畳まれた機首が出てきます。裏を見てみると主翼が凄い感じに折り畳まれていたり(笑)しかし旧版に比べれば主翼が大きいのは好印象。例えパタパタ構成でもね。重要なパーツ(接続アーム等)には金属が使われているので、「触れれば壊れる」等と言う程の脆い感じは見受けられません。注意するのは主翼位かな?
残念ながら脹脛部分から出てくる二連ミサイルはオミット。

キャタレンジャー。左足になる重戦車。戦車なのに25メートルとはスゲェ(笑)
キャタレンジャーが一番構造が複雑なので心配しましたが、結構いい感じに頑丈です。キャタピラの接続アームもやはり金属製なので安心して戦車状に出来るってもんです。製品にはグレードアップパーツとしてデカイキャタピラパーツ(右写真)が付属。ちょっとデカ過ぎるんじゃないかとか言っちゃらめ。

問題のパルサバーン。うまく形状はTV版を現していますが、変形方法等一部違う感じに再現しています。

変形の途中段階はこんな感じ。二の腕の位置が本当は横に収納されますがこちらの製品は万歳して顔のあった部分に置く感じに変更になりました。まあ、そのまま横に位置していたら野村トーイ版の様に空飛ぶ弁当箱(笑)みたくなってしまうのでこれはヨシとしましょう。
問題あるのは、飛行形態がカッチリしない事やTV版っぽく合体出来ない事ですかね。後者はまあ別にいいんだけど、パルサバーン形態のカッチリしてないのはかなり不満でした。この腰パーツのグラつきは後の合体にも影響与えるのでチェックしておきましょう。
あ、あと機首の下部に着陸脚が収納されていますが、後ろの着陸脚は無し。そのせいで折角出した前の着陸脚は地面に接触しなかったり(重心が後ろに傾いているから着陸脚が浮いたままになる)するのがとても不満。何の為に出すんだって感じで(笑)

合体編。パタパタ色々閉じて両足を構成。パルサバーンは尾翼部分とトライシンボルパーツを下にスライドするのが面白いですが、その下地の塗装は銀の塗装なので余りスライドばっかりすると塗装が剥がれる恐れがあるのでそぉっと降ろしましょう。
頭部は野村版と同じく背中をガパっと開けてせり出します。因みに頭部を出さずに腰パーツを合体状態(両足受け入れ準備)にする事は出来ません。腰の接続アームが頭部に干渉するかららしいです。説明書にも書いてあるので注意。無理にやるとアンテナパーツとか折れそう。これがTV版の合体を再現出来ない原因だったりする。やっぱり頭部は最後に出したいのにねぇ。

両足接続、収納された手を出します。
手の収納は問題なし。しかし両足の接続が何か華奢ですね。これは後で後述しましょうか。ちょっと我慢ならん様な接続だ。

合体完了!
腕パーツはそこそこ動きます。膝や股関節は申し訳程度。

説明書がカラフルなのが良いですね。

さて、文句言おうか。
何とこの商品、腰のパーツが固定されません。これが一番重要な処……なのに脚広げると強制的にバルディロイザー第二段階(分離)に移行しちゃいそうですよ! 
で、広がった股間を元に戻そうとすると微妙に戻らない。これは右写真の赤い部分が開いているせいでなっている症状です。この関節を閉じてから戻すとすんなり戻せます。でもぶっちゃけ、そんな手間を掛けないと元に戻せないのがすんごいストレス。
更に言えば、少し股を開いた状態で飾っておくと自重で自ら股裂きになって崩れ(特に硬い床とかつるつるした地面に置くと滑って崩れる)ます。これが一番許せん部分。もしこの商品を飾るなら、バルディオスの足を余り広げず、足首はちゃんと設置させて飾った方が良いかと。もしくは分離状態で置いておく方がいいかな。あ、でもパルサバーンの腰パーツがやっぱり固定されないのでどっちつかずですね……責任者出て来い!
まあそう言う感じでCMsバルディオスでした。まあ不良品ではないと言う意味では文句ありませんが、やはりガシガシ動かして遊ぶのは危険な玩具、更には飾っておいても危険な玩具と言う、ちょっと問題のある玩具かも知れません。これ、後で発売される色違いバージョンも同じ仕様になるんだろうか……。まあ違った、もしくは直されたバージョンになったとしても文句言うんだけどね(笑)いや、ホント、股間どうにかして欲しいです。
次回は武装関連で。それではまた(T_T)ノシ