超生命体トランスフォーマービーストウォーズ2  TV版視聴 後編

さて、まずおさらいしましょうか。
物語の概要は、未知の惑星ガイアの深部に流れるアンゴルモアエネルギーを悪用するデストロンをサイバトロンが妨害する、簡単に言えばそんな話。
アンゴルモアエネルギーは、悪用すれば銀河を破壊するほどの威力を持ち、ガイアの先住住人達はそのエネルギーに依存する事を止めて宇宙へと旅立っていった。その後に無人になった星を訪れたのがTF達と言う設定。デストロンが近代兵器で固められているのは、ガイア人(と言っておこう)が戦争の為に開発した兵器群であり、デストロンはガイアにあるマザーコンピューターをハッキングしてそのデータを手に入れた、と言う事になっている。
因みにライオコンボイとライオジュニアはマトリクスが分割した存在であるらしく、厳密に言えば親子と言うより分身とした方が良いのかも知れない。一話の冒頭で小惑星の爆発(デストロンの罠)に巻き込まれたコンボイは白いライオンにガイアのアンゴルモアエネルギーの濃い場所に連れて行かれてライオンをスキャニング、他のサイバトロンとは比べ物にならない力を手に入れライオコンボイとなった。分割したマトリクスを持つライオジュニアはサントンとスカイワープと合体する事で合体戦士マグナボスに進化する。この二人は無垢のアンゴルモアエネルギーに触れた事で他のサイバトロンと同じ様でいて全く違うビースト戦士になったと言って良い。最終回では二人が合体する(ライオコンボイが緑色のパーソナルカラーになる)事で「伝説の緑の戦士」に超進化する。
どーでもいいけどこの「伝説の緑の戦士」とはガオガイガーの白ライオンことギャレオンやエメラルドグリーンのGストーンをモチーフ(ガオは97年、セカンドは98年放送)にしており、副官アパッチの言う「伝説設定」は勇者王ガオガイガーのハイパー化(弾丸X)から来ている物と思われる。さっすがタカラ繋がり(笑)しかし、ファーストとメタルスは現代に繋がっているし、あながち否定は出来ないかも。……ちと苦しいか(笑)セカンドの時代設定は後述しよう。
ストーリーテラーとなるアルテミスとムーンはガイア先住民がガイアのエネルギーを監視する為に残した存在。しかし監視するだけでサイバトロンとデストロンの闘いを観戦している様な描写が目立つ(笑)何気に番組最後のセカンド通信では重要な情報が多く、この二人のアンドロイドの声が苦手な人は重要な事を聞き逃してしまいがち(笑)終盤ではムーンが不可視バリアがあるにも関わらず戦闘中に割って入って重要な情報をサイバトロンに伝えた事もある。その情報を聞けるのはアンゴルモアエネルギーから生み出されたライオジュニアにしか理解できなかった。アルテミスは月の監視所から動く事は出来ないが、覚醒状態になると月の全コントロールを掌握出来るらしくサイバトロンの最後の戦いに助力する。普段観戦してるだけの二人だが、決しておまけとか見るだけキャラと言う訳ではない(笑)
アンゴルモアエネルギーを悪用された際には、安全装置としてガイア先住民は惑星ガイアを滅ぼすか否かを決定する権利をガイアのマザーコンピューターに委ねている。物語終盤ではサイバトロンとデストロンが共闘して惑星ガイアの破壊を食い止めた事もある。
星に降り立ったばかりのTF達はその身体が惑星環境に合わない為に様々な動物や兵器をスキャニングしたが、ファースト時代の時間制限(長時間ロボットモードでいると不具合が起こる)はあるはずなのにそう言った描写は全く描かれなかったのは残念な処。
サイバトロン側のパワーアップが無かったのも残念かもしれないが、月の監視所にあるガイアの勢力範囲図(アンゴルモアエネルギーが悪用されると勢力範囲が変化する)では惑星の殆ど全域がデストロン領となっていたので無理も無い事かも知れない。この作品のTF達はアンゴルモアエネルギーに触れる事でパワーアップが出来るらしいが、悪用されたエネルギーでパワーアップ出来るのはデストロンのみである。まあ……タカラがリデコ製品を出す為にサイボーグビースト部隊を作っただけ、と言われたら身も蓋もありませんが(笑)サイバトロンの新規参戦キャラがタコタンク(厳密に言えばキャラではない)とマグナボスだけ、ってのはちと寂しい感じですね。

劇場版の「ライオコンボイ危機一髪!」も勿論視聴しました。これまた感想がう〜〜んって感じ。
セカンドの製作陣を総入れ替え、更に配給が東映になってたりして、かなり葦プロを凹ませた感じ。なので多分、設定書だけを見た映画製作陣達はセカンドの番組を見ていない可能性が高いかも。劇場版なので総じて画質クオリティは高い、つか当然?
セカンドとの相違点、残念部分として、
・レギュラーサイバトロン達のライオジュニア虐めが酷い
ガルバトロンに知的イメージが全く無い(ジュニアを後継者にしようとしていた劇中イメージ崩壊)
デストロン勢がかなり弱い(マジンザラックがいるからギガストームですらコスト1な気配w)
・ビーストコンボイ、通称イボンコが余りにも強い
・イボンコが伝説の戦士扱い(時代が繋がっていない設定を覆した)
・いきなり出てくるフラッシュライオとバーニングコンボイが不自然に強い(テックスペッククラッシャー)
・マジンザラックが商品化されない(つか変形機構無視してません?)
などなど。まあイボンコが出てくるのでイボンコファンは見た方が良い? でも強いイボンコなんてイボンコじゃないみたいな感じにも成りかねないですね(笑)
さて、ではちょっと苦しいかも知れないけど、ビーストウォーズセカンドの時代設定は如何な物かと。
ぶっちゃけて言うとリターンズの数万年後と推測する。ガイアに降り立ったプロトフォームのTF達が人の姿であり、サイズ的に人間と同等位だからと言う事がまず一つ。まあファーストもプロトフォームは人間サイズでしたけどね(笑)
次に、セカンド世界ではビーストコンボイ、イボンコが伝説のコンボイであると言う事を知られているらしい。ライオジュニアが空間跳躍システムでマジンザラックに対抗する為に呼んだ存在がファーストの彼だったのだ。その存在は伝説としてTF達に知られており、その力はとても凄い物だと思われているらしい。何せガルバトロンでさえ驚いていたのだから。視聴者側からしてみれば「こんなの呼んで戦艦TFに対抗出来るのか?」と不思議に思うかも知れないが、サイバトロンにとっては英雄でありセイバートロン星を救った伝説の勇者なのである。それはリターンズでの活躍が一番理に適っていると思われるからだ。なので、リターンズの後の時代であるのはこのセカンドだと言う事になる訳である。
まあ……勢いで言っちゃっただけって線が一番強いですがね!!(笑)

最後にセカンドのOP2でも。

如何でしたか? セカンドがもっと分かり難くなったような気がしませんか?(オイ)もし視聴したいなら、ケーブルテレビかビデオ版を落札して下さいね。DVDの発売はプロダクションリードが頑張ればひょっとしたら……或いは……適うかもね! 
それではまた〜(I_I)ノシ

追記
一応非公式の解説サイトではありますが確認しました。
http://xeel.hp.infoseek.co.jp/storage/index.html
BWファーストが現代の地球の300年後、セカンドは10万年後と言う設定らしいです。惑星ガイアって地球だったんだ……別のパラレル世界だと思ってましたよ!
まあ、ユニバース世界に組み込むのは無理があるので遠い未来にブン投げられたってイメージが強いですがね!(泣)