隠蔽隠蔽また隠蔽

ekuseidcharge2011-03-27

「故障と思い込み」大量被ばく
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110325-00000028-jij-soci

世間の風潮、特にテレビでの報道はまるでこの三人が「カウンターが故障と思い込んで被ばくしたアホで可哀想な人達」と言う感じである。
長靴を履いたとか履かなかったとか。短い靴で水の中に入るのは危険だとか危険じゃないとか。情報が錯綜していてはっきりした事は分からないが、結局詰まる結論は作業している人間達が安全確認を怠らずミスをした、と言う事しか分かっていない。

しかしこんな噂もある。彼ら、作業に従事している人達は仮初の住民票を貰った契約社員であり、電気関連は完全に無知で、家族もいない浮浪者、親戚も全くいない様な無職の人間達で、たった数時間の作業で高給を貰えると言う甘い蜜に誘われた哀れな人間達だ、と言う現代社会ではあり得ない様な話がある。
確かに、今回の件で被ばくした人達の実名等は全く報道されずにいる。どこの系列会社かも分からず、二十代と三十代男性、と言う顔も名前の無い一般人である。
そしてこの人達は、ある意味「人身御供」として病院に運ばれ、最低限の治療を施され、墓の無い死人になっていくのだと思われる。


http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/03/25/kiji/K20110325000494610.html
極限状況の中で下請け会社に重くのしかかる被ばく労働。
「下請け会社の社員の場合、今後の受注のことを考えて辞退はできないだろう」と言う、まさに脅しと強制労働を一緒くたにした東京電力の圧力。

そして最小限の装備。人身御供の契約社員が貰った装備は放射能防護服と言えば安心出来るかと思いきや、表面はただのビニールの様な素材で、靴も防護服と繋がっていない、肌が露出しない最低限の装備。
そんなのを着て原子炉の一番放射能が高い数値の場所で働いていて、作業員が退避しなきゃいけない状況で退避せず、防護服から水が入ってきて被ばくした。炉心に近いと思われる水が染み込んできてくるぶしまで入ってきた、らしい。


こ ん な 馬 鹿 な 話 が あ る か よ?


高レベル放射線下の場所で作業するには上の写真の様に凄いロボットみたいな頑丈な装備なはず。そう言った装備は基本的に一体化しており、例えて言うなら細菌とか毒とかが全く入って来ない様な装備なはずである。つまり服と靴は完全に繋がっているはずだ、それも隙間無く。
それを長靴を履いてなかったから被ばくした? 防護服に水が染み込んでくるぶしまで水に浸かった? 
こんな馬鹿な話を鵜呑みにし、それを有りのままに報道しているマスコミ。ちょっと考えれば分かるはずだ。極限下の作業がどんな装備でしなければいけないか。

事実はどうかは知らないが、人身御供になった三人は「防護服」と言う名の安い素材で作られた「作業衣」で被ばくした事は確実だと思われる。上記の様な防護服はかなり高価だから、名も無き仮初作業員には支給される事は無い。つまり東電は作業員に「死ね」と言っているのだ。そして名も無き英雄として病院でゆっくり確実に死んでいけ、と言う事なのだ。



だが、こんな「人身御供の作業員」に作業場が支えられている事も確かだ。
そう言った事を絶対に、忘れてはいけないと思う。