平沢進好き好き同盟

カッコいいぜ…師匠

仕事が終わって今日もM君の店に入り浸りなエクシです。
どうも休みを取っていたようですね。連休で疲れは取れたのでしょうか。取り合えず店に常設してあるテレビで何故か「逆境ナイン」を見る事に。連休中に借りたソフトなんだそうな。相変わらず馬鹿っぽい展開がイイネ!
まさか原作者本人(島本和彦)が出てるとは…実は思ってました(笑)以前「炎の転校生」のアニメでも解説者してたし。今回も解説者かいっ(笑)
で、閉店間際になって終電も過ぎてしまったので彼を戸塚まで送る事に。これは実はいつもの流れだったりする。そして何故か平沢進の話に展開がはずみ、平沢師匠が如何に偉大か等の映像をYou Yubeで見る事に。そう言えば色々平沢関連のコレクションを持っているなあと思う。これは整理してM君に貸した方が良いのではと思う。
帰って映像関連の棚を調べてみるうちに「音楽産業廃棄物」のビデオが。何か他にもざくざくありそうな予感。買ったビデオテープは確かこれ一本だけ。後、DVDが三本、CDが数え切れず。友人が持っている「太陽系亜種音」からダビングしたMDが何枚も。「太陽系亜種音」は17枚からなるP-MODEL時代(平沢氏がリーダーをしていたテクノバンド)の古いCDを全て網羅した物。つーか、MDに落とした時点で自分は殆ど聞いていないじゃん。平沢師匠ファン失格だ。


アーチスト平沢進氏とはちょっと一言では言い表せない方だが、多分「ちょっと困った天才」な方だと思う。スタジオジブリ宮崎駿監督もそうらしい。業界ではアニメーター潰しと言われている。アニメーターの気に入らないシーンをリテイクさせ、出来なければ自分でやっちゃうって人。他にも色々気に入らない箇所があれば全て書き直させ、最後には自分でやっちゃう、宮崎駿という人はそういう人らしい。今回の「ゲド戦記」でも一悶着あったらしいぜ? おかげでジブリでは人が育たない、才能を潰される人間が多いとの事。有名なアニメプロデューサーも「やだよあんな仕事場」と近づきたくないそうだ。
平沢進師匠も多分そんな人。実際にP-MODELのメンバーは再結成される度に面子が変わっている状況。つか再結成とは言わないんじゃないかとか思ったり(笑)
まあ兎に角、師匠についていける人は多分彼の音楽に魅了されてしまった人達。要するにファンだけしか付いていけないのだと思う。実際に隣にいてあれこれ言われるのはつらい方だなと思ったりするのですね。と言うのも、ファンに媚びない態度とか変わり者っぽい感覚とかが結構タマラン。ライブでもアンコールが叫ばれてもしない。と言うか、アンコールを叫ぶとマイクアピールしてくれるんだよねこの人(笑)
テクノバンドでは特に有名な格言があります。演奏中において「テクノのトラブルは日常茶飯事」とも言われているらしく、かなり深刻な機器トラブルでも結構歌ってごまかしちゃう感覚が。平沢師匠のライブでは特に機器トラブルは多く、トラブルが多かった日はアンコールに応えてくれた時もありました。
それ以外は大体最後にマイクを持ってアピールし、最後には「これにて終了です。解散!」と言ってくれます(笑)自分の持っているビデオのライブでも「終わりだよ!帰りなさい!か〜え〜れ〜!」と言ってるシーンがありましたよ。この傲慢で無遠慮で尊大な態度。でもこんな事をされても平沢ファンは減らないという不思議な現象があるのです。だから多分、彼に付いていけるのはファンだけだと思う今日この頃。それにP-MODELのメンバーって一癖も二癖もある個性派アーチストばっかりだったしね。ちょっとの事ですぐに仲違いしそうな雰囲気アリアリです。
彼のインタラクティブライブ等はそれを代表する物。ライブ中に映像パフォーマンス(彼はCGアーチストでもある)があり、選択肢を観客に選ばせようと言うもの。例えば物語の様なストーリーで登場人物が分岐点で立ち止まり、選択肢aと選択肢bが表示されます。aを選ぶ時はaのスイッチ映像が出た時に叫び、bを選ばない時bのスイッチ映像で静かにすると言う感じ。観客の叫びは集音マイクで拾い、ある程度の音量が達しないとスイッチは動かないと言う仕組みです。アドベンチャーゲームの選択肢の様な物ですね。
まあ、ゲームを観客にさせるのはいいんですが、マルチエンドなのはちょっと勘弁ですよね。間違えた選択肢を選んだ観客はもれなくバッドエンドが待っていると言うもの。3日間あるライブの中で、その正解の選択肢を客は模索しなければならないのです。1日目に正解を出せることは余り無く、大体2日目か3日目に正解を導き出します。前回ライブに行きましたが、成功したライブが見たくて3日目に行きました。でも、2日目に機器のトラブルで(笑)成功してしまったらしいのですよ。1日目はバッドエンドだったけどこれも機器のトラブルでエンディングがまともに見れなかった。そうすると視聴者はバッドエンディングのちゃんとした姿を見たいと思う訳です。おかげでバッドなエンディングをちゃんと見せられましたよ。平沢ファンはヒネたファンばっかりだね(泣)
他にもネットでリアルタイムライブを見ている人達の行動次第でエンディングが変わるらしく、様々な要素が絡むので成功エンディングを見れる確率は正直どのくらいあるか見当もつきません。まあ、そういう事を楽しむのも平沢ファンならではと言った所ですか。他のライブじゃまず出来ねえ(笑)
兎に角、平沢進師匠の歌声を聞いたことがある人は一枚でもいいからCDを買ってみてください。因みに小規模の店舗には売ってないことが多いので、大きいところか通販で。お勧めは「救済の技法」辺りかな。
それではまた〜。


余談。
未確認情報ですがライブ中に間違いの選択肢を選ぶと古い曲を歌うらしいです。「庭師KING」という曲が大体間違いソング、らしい。でも、自分にとっては平沢師匠の曲で一番好きな曲だったりするんだけどね(笑)