韓国トイってすごいわぁ…

このペットボトルは500mlじゃないよ?

お約束通り、今回はバッタ物を紹介するエクシですよ。
まず写真の画像の詳細をば。バンダイから発売された武者ガンダムという玩具の偽物です。SD(スーパーディフォルメ)ガンダムというシリーズがあって、その商品はギャグ性が強かった。ギャグ性の強い商品だからどんなディフォルメをしてもしっくり来る、と言うことでガンダムを武者にしてしまおう、と言うのが武者ガンダムのコンセプト。元は漫画が初出。確か騎士ガンダムってのもあったな。まあ兎に角、そのSDシリーズから武者ガンダムが発売され、その武者ガンダムを今度は元に戻す、つまりシリアスで表現したらどうだろう、って事で武者ガンダム玩具が少しばかり発売されました。正直そういったギャグセンスの強い商品はシリアスでは余り受け入れられなかったようですね。全然売れないし、再販もされませんでした。
前置きがちょっと長かったかな。まあそういう武者型のガンダムが発売された訳ですが、この写真のは見事なバッタ物です。違いは精々兜の部分と、大きさだけ。オリジナルの兜はバッファローのように大きな角が二本横に伸びているのですが、これは妙にこじんまりとした兜になっています。大きさは実はかなり凄い事になっている! 
傍らにあるのは2リットルのペットボトル。そう、2リットルなんですよ。因みにバンダイの純正品は25cmから30cmくらいの大きさ。でもこれは余裕で40センチ越えの超ビッグサイズ玩具になっている! 約1.5倍位になっているわけです。因みにこれのパッケージにはハングル文字が書かれていたので、韓国製品だと思われます。ついでに純正品も掲載しておきましょうか。

左は製品、右はパッケージ写真。よくよく見てみると色はかなり違っていますが、可動範囲やアーマーの形状、プロポーションまで殆ど(腰アーマーがちょっとだけ違います)クリソツ。これが秋葉原まんだらけに売っていると知らせてくれたのはあの龍飛さん。
「俺じゃ持って帰れないから」
との事だったので見てみりゃパッケージの縦幅60cm、横幅90cm以上。何が入っているのかと思いましたよ。
バンダイ製の純正品はリアルタイプガンダムクロスシリーズと呼ばれる物で、ガンダムマークⅡは頑駄無摩亜屈、ゼータガンダムは精太頑駄無、ZZガンダムは駄舞留精太頑駄無と呼ばれます。他にもナイトガンダムとコマンドガンダムとかがあります。全部で五種、1989年からラインナップされたシリーズです。クロスというのは漫画、聖闘士星矢の聖衣(クロスと読む)と呼ばれるアーマーからの商標だと思われます。
要するに、既存のガンダムの玩具を武者姿にする為に作り出されたカテゴリーです。ガンダムにコスプレさせている、と言った方が分かり易いですかね。
因みに初出は意外にもSDでは無く、プラモ狂四郎という漫画で出されたリアルタイプなデザインです。仮想空間でガンダムと他のプラモデルを戦わせると言う漫画でした。その中で、狂四郎が考え出したデザインのガンダムがシリーズ化し、今回のような玩具が存在するわけです。


さて、まあ今回の玩具はそう言った日本の玩具を韓国が思いっきり真似をした商品ですが、前述した通りこの玩具はほぼ正規品と同じスペックを持っているといえます。ただ大きさと兜が違うだけ。何故こんな物があるのか。憶測と言うかほぼ確信ですが、多分韓国に日本の玩具のデータが流れていったのでしょう。流れたと言うより、日本がアジアに玩具の工場を持ち、生産する過程で設計図が盗まれたか、もしくはコピーされたのだと思われます。で、まるっきり同じにするのはちょっとやばいんじゃない?という事で、一番見栄えのする顔、それも兜の部分を少しこじんまりとさせ、サイズを大幅に変更させた。そう考えるのが妥当だと思います。つーかそう考える以外他に考えられません。
この他にも「忍者戦士飛影」というアニメの玩具がもれなくサイズアップされて韓国、もしくはヤフオクで発売中(笑)誰が作ったかは知りませんが、大きなお友達にとってはかなりこういうバッタ物が重宝されます。だって大きい玩具ってロマンじゃないですか? そこの貴方もまんだらけで安く売ってたら買いかもよっ!? 因みに正規品ではない為、こいつの値段は3990円でした。間違いなく日本で同じ大きさの玩具があったら一万円越えは当たり前ですな。でかい物好きなら一度は持ってみたいこの商品。皆さんも興味があったらヤフオク等で探してみては如何?
それではまた〜。


余談。
因みにシリーズ中に騎士(ナイト)ガンダムが発売されましたが、これが実はアニメなどの映像には出ていない、ガンダムマークⅢが中身だったりします。バンダイから発売されたガンダムマークⅢって、ガレージキット以外だとコレだけじゃね? 因みにこんな奴。
 
さて、SDの事を話したけど、実はSDガンダムシリーズってチョロQダグラム、もしくはチョロQシリーズのパクリだと言う事も実は余り知られていない。今度コラムでやっちゃおうかな。