「いじめ、カッコ悪い」なんて言ったってなくならねーよ

いやカッコいいとかじゃなくてさ…

そんなCMもありましたね。効果があったんだかどうかは知らないエクシです。
さて、前回ではいじめを行う者はリスクを負う事無く、ストレス発散をしたいのだと書きましたっけ。
リスクとはやはり自分が追い詰められる状態。反撃を受けた時の怪我、いじめが発覚した時の処分、もしくは信頼していたいじめ仲間が裏切り、自分がいじめられるといった因果応報状態。そんな事を指すと思われます。
いじめと言う行為は許されるべきでは勿論ありません。しかし、いじめられる側にも問題が無いと言う訳では一概に言えません。その対象が根暗だったり、身体的な特徴が顕著だったり、性格がきつかったり。色々原因はありますが、そういった個性もいじめの対象になるとも前述したと思います。さて、そこで周りの対応はどうするべきか。


結論から言うと、当人以外に解決する事は出来ません。だってやられてるのは当人なんですもん。
これを知らない親や教師、はたまたマスコミは結構いると言う事が自分でも信じられません。だって当人以外誰が解決するんですか。自分が振り撒いた種だと言うのに近親者や他人に解決してもらうなんて出来る訳が無いでしょう。
無意識の内に撒いてしまった自分自身のいじめの種。これは当人では自覚する事が出来ず、やがていじめられている当人は追い詰められ自殺を図るケースがかなり後を絶ちません。最近のマスコミは学校側の隠蔽対策をこぞって持ち上げ、そのマスコミ情報で自殺してしまうケースも後続するばかり。自殺すればこの状況から逃げられる、いじめにあう当人はそんな幻想めいた物すら信じてしまう。最近の若者にはゲーム世代特有の「死んだら誰かが生き返らせてくれる」と言う本当にそんな事を考えれる人間がこの世にいるのかと信じられない状況もあるようです。リザレクション(復活の魔法、ラグナロクオンラインだっけ?)なんてあるわけねーだろ。
そう言えばこの辺の認識自体もかなり希薄なようです。つまり人間が死に直面すると言う事に。私が初めて死体を見たのはいつだったか。確か江ノ電に乗っている最中に人身事故があり、無理矢理下車させられた記憶があります。降りた場所が鎌倉高校前という駅で、駅の後ろは墓場があったような気がしました。その墓場は滑らかな坂の様な墓地で、誰かに連れて行かれる最中に、その坂の途中で見下ろした時に電車の前で倒れているちょっと太ったおじさんがシートを被せられる様を確かに覚えています。江ノ電は比較的に他の電車よりも少しスピードが遅いので飛び込みの自殺があったとしてもバラバラにはならないようです。勿論、轢かれた人は即死でしょうが。これが横須賀線とかだったら一生頭に残るんだろうな。まあそれほど鮮烈な記憶なんですよ。
とまあ小学生の頃の話ではありますが、多分自分の体験のような事は滅多にないと思います。祖父や祖母の棺に入る遺体も勿論それに当てはまりますが、人がどういった経緯で亡くなるかと言う事を如実に顕した体験では確かにありました。
人が死ぬと言う事は子供は勿論、大人ですらかなり体験が余り無いとも言えるでしょう。震災とかでの体験は地域限定になりますが、そう言った場所の方々は死を実体験したと思われます。そんな体験は確かに不幸な事ではありますが、死を身近に感じる事でこれ以上の死を無くさせるという方向に持っていく思考があると思います。そういった体験が自殺への起因に繋がらない状況もありますが、そんな体験は正直かなり稀でしょう。ですから死を実体験すると言う事が出来ない人間が多いのが今の現状を引き起こしているとも言えます。
さて、いじめにも小規模、もしくはクラスぐるみと言うのもありますね。小規模なら対抗する事は可能です。前述した通り、それこそ相手と相打ちになる位の覚悟で挑むことが寛容だと思われます。しかし、現代の集団によるいじめと言うのは正直かなりつらいものと言えるでしょう。そう言った場合は対処方法が無く、大体まず逃げると言う事が望ましいそうです。
クラスで授業を受けている最中、休み時間の最中、全ての周りの人間が敵。これはかなり辛い状況と言えるでしょう。正直自分でも逃げ出したくなると思います。相談するべき教師ですら敵であるパターンも少なくなく、教師自ら率先していじめを統率するパターンすらあるそうです。信じられませんが事実です。そういった教師ですら過去のトラウマから虐待めいた行為をする、本末転倒とは正にこれ。未成熟な教師こそがいじめの原因を担っている現代とは本当に情けないばかりですね。
学校のシステムにも問題があり、教師自身の査定が悪ければ減給すらある現状。学校は事件の隠蔽を図り、過去に自殺してきた子供の親の意見は黙殺される。現状の教育システム自体にも問題がある状況で子供はどう生きていけば良いのか分からなくなっていきます。そんな現状をどうすれば切り抜けられるのか。日に日にエクシは考えます。


まあ、一番のいじめの防止法はやはり自分の子供に健全な精神が肉体に宿る、身体を鍛え精神を屈強にすると言う事を教え込む事でしょうか。いじめに逢うのはやはり子供の生育状況がかなり起因する事があります。片親だったり、親が子供の意見を全く聞かなかったり。生活が苦しい事を言い訳にして子供のSOSを全く無視したり。かまってもらえない子供は内に籠る事しか出来ずに自滅します。そんな状況を引き起こさないように子供を小さい頃から鍛える事が先決だと思われます。
最初は遊びでいいんです。例えばスポーツチャンバラとかやったりして刀を当てた、当たらないなんて事から始めるのも良いでしょう。そうして武道と言う物がどれだけ精神に影響を与えるかと言う事を学ばせるのもありかと。居合いの剣術なんかもいいですね。刀と言う物がどれだけ危ない物かと言う事を切実に教え、礼節がどれだけ大事かと言う事も人格形成に大きく影響します。合気道なんかもお勧め。これは相手の力を利用して自分から攻撃しない武道です。
居合道にしても合気道にしても自分から攻撃せず、相手の出方で一瞬後の行動を判断し身体を動かします。空手や柔道の様な実戦武道とは違い、両者とも自分から攻撃しない武道です。しかし、この様な武道は後の人生経験に大きく作用するかもしれません。結局その判断は自分にしか出来ないのですから。
今現在でのいじめや子供社会と言うのは複雑で単純な物とは言えないでしょう。しかし、どんな事態にも対応出来る精神と、たった一人でも行動できる判断力を持った(孤高とまではいかないでも)屈強な精神力を持った子供を養うのが今現在の親御さん達に求められるとも思う今日この頃です。エクシも身体鍛えなきゃ。
それではまた〜。