原稿完成旅行 前編

綺麗な形しとるのう

いきなりの旅行立ち上げをするエクシです。
今回はオンリーではなく龍飛さんとエクシのツートップ(笑)で旅行しました。
実質、旅行と言い切って良いんだか良くないんだか。
兎に角、休日の木曜日、示し合わせて早朝に起床。エクシは昨晩色々調べている関係でちょっと寝不足気味。
無呼吸のマスクもし忘れたのでちょっと脳味噌が酸素不足だし。
今回の目的は靖国行って零戦を拝み、更にその後栃木宇都宮のまんだらに行って玩具を探そうってな感じに計画が進みます。
貧乏旅行と時間の無さから靖国に参拝して零戦見るだけで東京を離れる、そんな計画で始まる原稿完成旅行。
靖国に到着すると至極静かな雰囲気がこの空間には流れている、とそんな感覚を感じ取ります。戦史博物館「遊就館」に行くと静かな雰囲気とは打って変った兵器を目の当たりにします。遊就館内は撮影禁止ではありますが、入り口にある零戦や重砲関連は基本的に撮影は許可されている様で、枚数関係無しにガンガン撮ってみました。





正式名称は零式艦上戦闘機五二甲型。太平洋戦争中後期の零戦。二一型と言うのもあるようです。二一型は基本的に装甲が紙同然だったようですが、航続距離と機動性等はかなりの性能を発揮。後に五二型に改良され機動力や航続距離が下がりつつも、防御面にも気を配った装甲板の配置で生還率の向上と多大な戦果を挙げた模様。特に両機には九九式20ミリ機関砲とと7.7mm機銃が配置され、四つの砲弾が敵軍の機体をずたずたにしたそうです。二一型に搭載されたのはドラムマガジン式の給弾方法だったようですが連射するとあっという間になくなってしまうらしく、後に改良されたベルト給弾式で60発から125発と二倍に増えた模様。一回の出撃で二倍の戦果ですか。銃撃って普通「点」であるはずなのに「線」で襲って来るわけですか、恐ろしいのう恐ろしいのう。



こちらは八九式十五糎加農砲。四機の零戦で復元された五二型零戦とは違い、太平洋戦争の実戦で使用された唯一現存している重砲。そこ彼処に被弾した跡がかなり生々しい。エクシのお爺ちゃんは砲兵だったので、ひょっとしたらこれと同じ砲を扱っていたのかも知れません。因みに爺ちゃんは砲弾の暴発で大怪我して戦線を離れたみたい。早めに戦線から離れる事が出来てひょっとしたら安心していたのかも知れません。
今回の靖国見学で生の「兵器」を見たんですが、正直零戦は綺麗で美しい機体だと思いましたが「カッコいい」と思うことは出来ませんでした。エクシ自体が人を傷つけると言う事を極端に嫌う傾向があると言う事と、これらが人の血を吸った結果、ここにあると言う事実がそう思わせるのだと思います。アニメの世界や玩具の銃がカッコいいと言うのとは別のベクトルの問題です。当然と言えば当然ですがモデルガンや玩具の銃は実際に人を傷つける事(勿論エアガンの弾が目に入ったら大変ですが)がありません。しかしこの零戦や重砲が火を吹いたら確実に人の身体に大穴が空き、榴弾が兵士達を粉微塵にします。現実と遊びの境界ははっきりとさせなければならないと思うのです。
この美しい機体が空を飛ぶ様を見たいと思う反面、もう人を傷つける兵器であって欲しくは無いと思うのは少し矛盾があるかな。出来ればこの場所でずっと美しさを保ってもらいたいと思いました。
鉄の翼はもう大空の大気を切り裂くことは無い。願わくば永久に共に戦った仲間達のその魂を見守っていて欲しい。
後編は翌日アップします〜。