藻ってスゲー

二年前位だったかな、水槽に付く藻が油を抽出し、それをそのままガソリンやジェット機の燃料に使う技術が開発されたと言う記事がありました。

以前からすると燃焼効率はまだまだ実用段階ではなく、更に石油価格の下落等があって研究は一時放置状態だったんですが、今日の「クローズアップ現代」でその技術は格段にレベルアップしていて、著名なお金持ちからの出資金や国からの開発予算でハワイに大規模なプラントが開発されていて、更に実験ではジェット機まで飛んでいると言う状況だそうです。すげぇ。

日本では筑波大学の渡辺教授がその研究をしていますが、以前からの偏見から予算等は国から全く出されず、大学の少ない予算や自費での研究を続けているみたい。その研究は端から見れば小さいビニールハウスで細々とやっている趣味レベルですが、海外から見ればトップレベルの技術らしく(燃焼効率が格段に良い)毎月海外から、特に米国から「頼むから藻のサンプルくれ」とか「重役にするから来てください」とかの勧誘が引っ張りだこらしい。
考えようによってはそのデータサンプルだけで億万長者になれるのに、未だ渡辺教授は筑波大学で細々と研究を続けている。あくまでも日本独自の技術を確立させたいと言う意図があっての事だ。渡辺教授偉すぎる。
最近では大手の日本企業等に協力を要請、ビニールハウス研究がようやく本格的な研究になるとの事。そこで更にようやく国から予算がほんのちょっと出るみたい。国は本当におせぇよ。

いつも車に入れているバイオガソリンなるものはトウモロコシに石油を混合させて作ったモノだけど、この「藻」燃料技術が確立すれば石油は一切必要としなくなる。
エネルギーを新たに生み出す事が出来る技術。何としても実用段階にしてエネルギーを巡る戦争や原油の価格競争等に終止符を打って欲しいモノですね。