異能生存体アドル・クリスティン

アドル=キリコ?

今日も今日とてコミックス売り場に行って見たら。
ヤフーコミックスで連載されている「イース」がコミックス化されていた。
一話だけなら何とか見れるかな。
http://comics.yahoo.co.jp/magazine/hfclub/ihhsu01_0001.html
今までイースのコミックス化で正直な感想を言えばあまり良いモノに御目に掛かったことが無い。
羽衣翔のはちょっと勘弁。奥田ひとしのはイースのキャラクターを借りた何か別の物だったし。
それに上の二つはオリジナルストーリーだしね。
ちゃんとした「ファースト」イースのコミックス化と言うのは多分今回初めてなのではないかと思う。

絵柄的に、てっきり女性が描いてるのかと思ったが、どうやら生まれたばかりの息子さんを奥さんと一緒に育てている普通の男性漫画家のようだ。

イース1&2をベースに大胆なアレンジ!」と帯で書いてある通り確かに今までとは違った観点で描かれている漫画だ。

その観点でまず一つ重要な、主人公アドルの感情が幾らか欠如していると言う事。どうも幼少の頃からずっと喜怒哀楽が欠けていると言う設定らしい。
無駄に話さない、無駄に笑わない、無駄に怒らない、無駄に泣かない。でも戦えば鬼の様に強いし、勤勉でよく働く素直な少年として存在するのが今回のアドルだ。おお、これは確かに大胆なアレンジ。
ゲーム中のアドルと言えば、プレイ中のもう一人の自分だった。サラが石に変えられて死んじゃっても、マリアが生贄の祭壇から落ちちゃっても、つくづくノーリアクションだった。でもその分、プレイヤーである自分が悲しんだり、怒りに奮えたりした物だった。
原作イースと言う作品は確かにそう言った作りだった。まあこの時分のRPGではよくある作りだったと思う。因みについ最近発売されたイース7でもアドルは一言も喋らないと言う設定だった。出るのは選択肢だけと言う徹底振り。でも声優は決まっていてOVAアニメ当時からずっと草尾毅と言うのも一貫している。イースオルタナの時には喋ったけどね(笑)

話が逸れた。つまり、今回のコミックス化に当たって「感情欠如」と言う特殊な疾患? があるせいか、余り目立たない、でも主人公としてヒーローの様に振舞うアドルがいると言う事。これはある意味、凄い解釈だと思う。この作者は只者じゃない……何か本当のアドルがそこにいる様な気がするのだ。

もう一つの特殊なアレンジは「一般人に比べ異常に傷の治りが早い」と言う事。えーっと……何かますます異能生存体な気がしてきました(笑)
でもこの特殊な技能?はゲーム中でも再現されている。今現在では余り知られていないかも知れないが、アドル・クリスティンはお日様の下にいると(洞窟や屋内に入っていなければ)体力は自然治癒するのだ。これはイースシリーズ通しての(6は無かったかな?)伝統芸能であり、至極普通の事であります(笑)
ああ、でもここまで共通だと本当に異能生存体扱いされてしまいそうな気がするけど(笑)多分この漫画化は大丈夫だ、と思わせる何かがあります。ちゃんと原作を踏襲する様な描写もある。イースと言うゲーム作品をちゃんと「分かっている」人でないと描けない漫画だと思います。

と言う事で、エクシはヤフーコミックの「イース」を応援スルノデス!