ま、もう遅いけどな

原発 高濃度汚染水が海に流出
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1556339&media_id=4

今更だな、と思う。
これももっと早い段階で気付いていれば直ぐに処理出来た話なはずだ。
でも、3月22日の段階で何処から漏れてるか分からなかった。
東電は放射性物質が大気中に拡散し、雨に付着して海に入った、なんてアホな事を言っていた。

でも本当はもっと早く分かっていて、隠蔽する事に躍起になって処置が遅れた、そんなケースも否定できない。


http://www.youtube.com/watch?v=gW8pfbLzbas
この動画を良く聞いてみると、原子力保安員にしろ、東電の対応にしろ全てが人災だと言えるだろう。


施設の、ウランが流れ出る可能性がある部分を武田邦彦さんが構成を改修しようとしたら
「国が認可したから変える必要は無い」→自分達がミスに気付かなかったミスを追及されない為

「もし構成を変えるのなら犯罪行為に相当します」→認可されたものを勝手に変えられても困る

「役人はウランが海に流れ出るなんて事には全く関心が無い」→もし流れ出ても自分達の責任ではない

「国民の健康を守ろうとは全然思っていない」→自分達を守る事で必死

と言う事。
この動画での説明は別の原発の話ではあるけど、普通に考えれば水が漏れて海に流れ出る様になっている福島原発の構成は明らかにおかしいと思える。
単に古い原発だから、と言う事もあるだろうが、武田さんの言で言えば流れやすくなっている事自体がおかしいとしか言い様が無い。


この動画で武田教授は原子力安全保安員記者会見での「何かがおかしい」と言う、見ている私達、視聴者の違和感をビシリと指摘する。

それは「放射能が漏れていても自分達の責任ではない」と言う事。彼らは、放射能が漏れていても平気なのだ。自分達の仕事はちゃんとやっています、全部東電の責任でしょ?と。


しかし、原子力保安員が原発を認可し、安全管理をして、リスク回避をしなければいけないはずだ。
だが、そこに利権が絡んだり、癒着もあったんじゃないかと思う。つまり袖の下でこの原発は危険だけど見過ごせと言う感じに、福島原発はずっと稼動し続けてきた。それも1960年からだ。


原発の寿命は正式には設定されていない。そう言った法律も無い。しかし、基本的に30年経ったら「高経年化対策」を施さなければならない。老朽化した配管や機械類を全て新しいモノにして寿命を延ばす事であろう。それにはべらぼうな予算が掛かる。

もしそう言った事を何もしていなかった、と言うのなら。いや、今回の様な海に汚染水が流れ出る様な施設の構成になっているのなら明らかにこれは人災である。


東電にも勿論責任はあるだろうが、原子力安全保安員も同様に罰せられなければならない。
そうじゃなきゃ、現場で犠牲になっている人達が哀しすぎる。


私はどちらかと言えば原発推進派と言える。
今更電気の無い生活なんて真っ平ゴメンだから。

前の日記で兵器も使い様で殺すモノにもなるし救うモノにもなると書いた。
原発にしてもそうだ。原発自体が危険なのではない。
それを管理、運用する人間に問題があるから事故が起こるのだと、心から思う。