第40話 愛と戦いの二人(1992/11/24 放映)

延々とあーだこーだ考えます。

脚本:あみやまさはる(構成) 絵コンテ&演出:殿勝秀樹  作監&メカ作監:井口忠一
作画評価レベル ★★★☆☆


第39話予告
テッカマンとして戦い続けるDボゥイ。戦火の中、その姿を見続けてきたアキの瞳に写るものとは?
次回、宇宙の騎士テッカマンブレード「愛と戦いの二人」仮面の下の涙をぬぐえ。



イントロダクション
テッカマンランスによる、新生スペースナイツ基地への襲撃は、調整を完了させたDボゥイが、進化したテッカマン、ブラスターテッカマンブレードの活躍により撃破する事で収束した。今現在、基地は平穏を取り戻し、月のラダム母艦基地への攻撃作戦を行う準備を、スペースナイツのメンバーは着々と進めていた。そんな最中、ブラスター化の副作用によりDボゥイは昏睡状態に陥り、未だ目覚めていない状況にあった。


 
<新規>新生スペースナイツ基地の指令所でオペレーティングを行うミリィ、それを後ろで指揮するフリーマン。ソルテッカマンの整備を行うノアル・バルザック・レビン。ほぼ修復されたブルーアース号を見下ろす本田。そして、昏睡状態にあるDボゥイをモニター越しに見つつ、自室で休息するアキ。
「ブラスター化したDボゥイは、今も眠り続けている。あれから24時間以上経つと言うのに。神は、Dボゥイにどれだけ過酷な試練を与え続けるのだろう。彼は、いつまで苦しい戦いを続けるのだろうか……」

<第37話>ブラスター化により、寿命は三ヶ月になると説明するフリーマン、調整を決意するDボゥイ。
「もし……その時が来たら、私は……私は一体……」

<新規>窓の外の夜空に、流れ星を見つけるアキ。
「そう……考えてみれば全てはあの日から始まった。あの日……彼が光となって空から落ちてきた、あの日から……」

<第1話>ダガーに突き落とされ、成層圏から落下するテッカマンブレード
「外宇宙開発機構の私とノアルは、あの日もラダム樹の分布調査をする為、テキサス州に立ち寄っていた。突如ラダムに襲撃された地球……人類は、彼らの前に無力だった。街は荒廃し、人々の心には諦めの色が浮かび始めていた。そんな絶望に包まれた地上に、彼は空からやって来た。その出会いが、天与の時になるとも知らず……空から落ちてきた彼、名前も過去も、全てを失っていた彼を、私達はDボゥイと言う愛称で呼んだ。」

<第1話>ブルーアース号を強奪しORSに到達するDボゥイ。ノアル達の前でテックセットする。
「彼の話によると、地球を襲う生命体の名はラダム。そして、それに関する数々の衝撃的事実が彼の口から明らかになるが、私達には全ての事を事実として受け止める事は出来なった。でも……私は彼が嘘をついているとは思えなかった。それは、Dボゥイが私達の目の前で、その姿を、テッカマンブレードに変えたから……!」

<第2話>ORS探索中ダガーに遭遇する三人。交戦するテッカマンテッカマン
「私達は、ラダムと普通に戦う彼を、仲間として受け入れようとした。けれど彼は、私達の助けを必要とせず、いつも孤独な戦いに突き進んでいた。」

<第6話>干渉スペクトル光でテックセット出来なくなり、窮地に陥るDボゥイ。
「何故? 何故……何故! 彼はこうまで頑なに、私達の助けを拒むのか。何故彼は仲間と言うものを信じようとしないのか。その答えは戦いの中で徐々に明かされていった」

<第21話>廃教会でのシンヤとの再会。
「全てのラダム側テッカマンが、Dボゥイの仲間であり、肉親と言う、恐るべき事実がそこにはあった。更に、最も強敵とされるテッカマンエビルは、Dボゥイの双子の弟、シンヤであった」

<第13話>廃墟で激しく交戦するテッカマンエビルとテッカマンブレード
「それにしても、何と言う宿命なのだろう。かつての友が、肉親が、敵となって戦う。そして、決して負ける事は許されない。何故なら負ければ、それが、私達人類の最期だから……」

<第16話>自室のベランダからDボゥイを見つけるアキ。しかし声を掛けられる雰囲気ではない。
「一体私達は、Dボゥイの為に何が出来るのか。私達に出来る事……私達? 本当に私は、Dボゥイを仲間として見ているのか? 私の中に、そんな漠然とした疑問が広がっていくのを感じ始めていた……」

<第18話>テックセットによる不安から戦闘不能に陥るテッカマンブレード
「そんな自分の、Dボゥイに対する本当の感情に気付いたのは、彼が戦闘不能となり、軍に連行された時だった」

<第19話〜第20話>自暴自棄になるDボゥイ、説得するアキ。「貴方の30分を私にちょうだい!」
「暴走の恐怖から心を閉ざしたDボゥイ。そんな彼を目の当たりにした時、私は戸惑った。私は一体、彼の何を見てきたのだろう。私の前にいる青年は、ただ恐怖に怯える、一人の弱い人間の姿であった。そして私は気付いた……そんなDボゥイを、どうしようもなく……愛してしまっている事を……」

<第20話>復活するテッカマンブレード。ラダム獣の群れに必殺のボルテッカ
「貴方は悪魔じゃない……貴方は人間。私達と同じ人間なのよ! その事を忘れないで……」

<第23話>エビルと交戦するレイピア、救出するテッカマンブレードとハイコートボルテッカ。そして再会。
「ようやくスペースナイツのメンバーとして、そして仲間として、心を通わすようになったDボゥイ。その安らぎも、私の淡い想いも……Dボゥイの妹、ミユキさんを追ってきたエビルとの戦いの前に全てが消えてしまった……やっとの思いで再会した兄と妹。けれど、それはDボゥイを更なる苦しみへと送り出す、序曲でしかなかった……」

<第26話>エビルによるスペースナイツ基地への襲撃。テックセットするレイピア、そして散華。
「不完全なテッカマンでありながら、Dボゥイと同じく人の心を持つテッカマンレイピア、ミユキ。その命は、もう後僅かであった。そしてDボゥイの悲しみに追い討ちを掛ける様に、エビルがスペースナイツ基地に猛攻を掛けてきた。全てが終わろうとした時、ミユキさんは命を投げ捨て、レイピアに変身した。私達を守る為、その小さな命を燃やして……」

<第28話>放浪するスペースナイツ。
「スペースナイツもミユキさんも、そしてDボゥイまでも、全てが光の渦に消えてしまった。けれど、ラダムとの戦いは続く。私達生き残ったメンバーは、悲しむ暇も無くトレーラーで世界を移動しながら、ラダム樹の調査と、月面ラダム基地へ向かう為に必要な宇宙船を探し、旅を続けていた。そしてDボゥイが、何処かで生きている事を信じて」

<第28話>Dボゥイとの再会。
「何となく、みんながDボゥイを諦め始めていた。でも私は、信じていた。Dボゥイは必ず生きている! そして何事も無かった様に、また私達の前に現れてくれるって。それだけを信じて……そう思わなければいられなかったのかも知れない。その日は、足音も無くやってきた」

<第36話>アックスとの死闘の決着。
「ようやく再会した私達とDボゥイ。けれど、ラダムは侵略の手を少しも緩め様としなかった。相次ぐラダムとの死闘により、Dボゥイの身体も、心も傷ついていた」

<第37話>組織崩壊で倒れるDボゥイ。
「運命は遂に、Dボゥイの肉体をも侵し始めた。組織崩壊……そしてブラスター化……!」

<新規>オーロラを見上げるアキ。
「私には、後半年の命を燃やして戦い続ける彼を見つめ、彼の為に祈るしかないのだろうか。そして、その時が来たら、私はどうするのだろう? けれどその時が来るまでは……いいえ、その時が来て彼が息絶えたとしても、私は彼の為に祈り続け……愛し続けるだろう。あの、流れ星の様に落ちてきた、あの人の為に。私が出来る事は……それしかないのだから……」


☆三回目の総集編です。この話はアキのモノローグで進んでいきます。しかしアキは皆が皆寝ずの作業行ってるのに何で休憩してるんだろうか、とか思ったり(笑)ああ、交代制なんですね、そう言う事にしておきましょう(笑)タイトルは愛と戦いの二人と書いてありますが、実際に余りDボゥイとアキが急接近したりするお話は省かれていたり(笑)これ何処が愛と戦いの二人なんだ? と首を傾げる感じもします。29話とか32話とか34話とか、二人っきりになったお話とか色々あるはずなのに、何故かそんな描写はすっ飛ばされて延々と今までのお話の総集編でした。愛と死の予感の21話もさらっと通り過ごすだけだし。まあ相羽一家と関わるとヒロインであろうと脇役になるしかない、そんな感じもあるのでしょうね。
新規作画はいたって普通。ベッドに座ってあーだこーだ考えるアキの描写だけと言う。でも、正直な話一週間のアニメ作業を毎週続けるのなら、こう言った総集編入れないとやってられないと言う、そんなスタッフ達の思いが痛い程に分かります。自分ちょっと遅れてたしね(笑)