第4話 亜空間突入の日(脚本:首藤剛志 /作画監督:海野金太)
巨大メカ出現に色めき立つBFS基地。ビッグオクトはピンク色の楕円形をしているが全長50mと言うその巨体は脅威そのものであった。最初に犠牲になったのは南太平洋のウラン精製海上都市。容赦なくビームを都市に浴びせ施設を次々と破壊していく。急行する二大メカが攻撃しようとしたその瞬間、それはクラゲ状の形態に変形し、その触手で二体のメカを絡め取り、完全にその動きを抑えられてしまう。
時を同じくしてようやくニューパルサバーンが完成する。しかしそれは一度も試験飛行を行っていない兵器だった。マリンが襲撃の報を聞いて出撃しようとするが愛機は一向に確認出来ない。地下工場のクインシュタインに掛け合うが、部屋に戻る様に命じられるのだった。
アフロディアの号令により二大メカ撃滅作戦が展開された。それは触手で絡めとった彼らを海中でビームカプセルと言う脱出不能の檻に封じ込め、カプセルごとマリアナ海溝へと沈降、海溝の底でカプセルを破裂させ水圧で二大メカを圧壊させる作戦だった。バルディプライズとキャタレンジャーの限界深度は1万m。マリアナ海溝の底は10920m。機体が限界深度を越えて悲鳴を上げる。自由になった雷太とオリバーはすぐさま脱出しようとするが、フラッシングビームと呼ばれるビームの檻で再び脱出不能となる。圧壊まで2時間とBFSコンピューターが解析する。窮地に陥る雷太とオリバー。すでに打つ手がない状況で頼みの綱は完成したばかりのニューパルサバーンしかなかった。逡巡するクインシュタイン。まだ一度もテストしていない兵器に人間を乗せるのは反対だったからだ。月影はマリンなら、と言うがクインシュタインはマリンも人間だと強く反発する。マリンが出撃しようとした時に止めたのは彼を案じるからであった。しかし打つ手が無い現状ではパルサバーンを出撃させる他無い。改めてクインシュタインは「依頼」と言う形で彼に任せるのだった。マリン自身が選択する任務。その目に強い意志の力が宿る。
圧壊まで10分と言う状況で雷太とオリバーは覚悟を決めフラッシングビームに突っ込む。自壊するその寸前、一筋のビームがビッグオクトの触手を切り裂いた。ニューパルサバーンの放ったパルサービームであった。マリンは二人を救出し、三体協力の攻撃でビッグオクトを攻撃すると二人に言い放つ。異星人と一緒に戦うなど御免だと反対する雷太を押し切って、マリンはバルディオス合体の声を発するのだ。強制的に合体を行う三大メカ。バルディプライズが右足に、キャタレンジャーが左足に、そしてパルサバーンが上半身、本体となってスーパーロボットバルディオス」が完成する。全長100m、総重量900tの威容はビッグオクトを強かに圧倒するのだった。触手がバルディオスを絡め取るが、凄まじいパワーで引き千切る。パワーの差に驚愕するアフロディアはたまらずに亜空間へと退避する。バルディオスはパルサバーンが本体となっている為亜空間飛行が可能だ。しかし未完成のバルディオスは3分しか亜空間を飛ぶことが出来ない上にかなりの危険が伴う。異星人と地球人の境界を越えて三人の意思が一つとなる。マリンの号令で亜空間へと突入。亜空間内でビッグオクトと壮絶な死闘を繰り広げるバルディオス。タイムリミットギリギリでバルディオスは胸に収納されているパルサーベルでビッグオクトを刺し貫く。轟音を上げ爆発するビッグオクトからアフロディアの脱出艇が飛び立った。屈辱に塗れるアフロディア。
バルディオスが亜空間から三次元へと復帰する。成功を祈るBFSの面々。コンピューターがバルディオス消息不明を告げた。誰しもが失敗に終わったと意気消沈した時、突如BFS基地の司令室内部にバルディオスの頭部が現出、コンピューターのコンソールを突き破りバルディオスが帰還した。司令室に降り立ったマリンは任務終了を宣言する。見直したと握手を求める雷太だったが無視するマリン。今までの仕打ちからして当然だ、とオリバー。司令室への階段上でクインシュタインとすれ違うマリンは何も言わずに彼女に微笑み掛ける。クインシュタインもそれに応える様に笑みを返すのだった。

エクシ感想……敵メカ見た時、手抜きにも程があるとか思わん? 後半まで合体後のキメポーズが無い事にやはり俺が泣いた。しかし……司令室ぶっ壊してギャグ調にならないのがバルクオリティだよね(笑)と言う感じで今日はここまで。
それではまた〜(U_U)ノシ