超マイナーパワーアップ

え、SD三国志?

からくり剣豪伝ムサシロードのDVDボックス2を手に入れたエクシです。
この番組、四クールやった割にはそれ程の視聴率が稼げなかった不遇な番組。
当時、つまり1990年、バンダイはSD関連の商品をそれこそ有象無象に生産していった、その番組の一つと言えるでしょう。
多分タカラのワタルシリーズの対抗馬として、と言うか便乗商品を売り出したかった思惑があるんでしょう。
正直この時期辺りになるとリアルロボプラモが頭打ちで売れなかったのも理由の一つかと思われます。
1990年に放映されたSDものは羅列するとこんな感じ。

2月1日『キャッ党忍伝てやんでえ
3月9日『魔神英雄伝ワタル2』
4月6日 『NG騎士ラムネ&40
10月3日『からくり剣豪伝ムサシロード
10月5日『魔神英雄伝ワタル2超激闘編』

と言う感じでSDロボもしくはキャラアニメが異常に多い状態だった。
ムサシロードもそんなSD時代に生まれたある意味時代の徒花の一つだったと言えるでしょうね。
で、本題なんですが、このムサシロード、まあ所謂カラクリ人と言う種族が日本の時代劇に登場し、ギャグありアクションありの痛快時代劇と言う奴を体現していったのですが、ギャグはちとすべり気味、主人公は世間知らずで田舎者、アクションシーンは止め絵が多いと、人気があったんだかないんだか、見ていた人がいたんだかいないんだか……そんな番組でした。
番組期間は四クール、50話まで続きました。関連の商品も大体でて、主人公のムサシとライバルキャラであるコジローは合金素体を使ったDXシリーズも売り出されました。
主題歌は昔からアニメソングで有名な子門真人さん。熱っぽくアドリブが利いた主題歌はニコニコ等でも結構人気です。

で……ね、実はムサシロードって一応ロボ番組だからパワーアップするんですよ。
番組中盤から、二刀流のムサシは天空丸、天地丸の二本の刀を手に入れます。ライバルのコジローにしても物干し竿から鳳凰丸を手に入れたりしますし。
しかし。
それだけではなく、主要キャラの三人、つまりムサシ・コジロー・ジュウベイは伝説の祠で新しい武具を手に入れるのです。
正しき心を持つ者にしか扱えない、真の悪が現れた時にこそ発現する武具、三種の鎧。

手甲に「玄」の文字が輝くとムサシがからくり変化! ゲントクアーマーを装着!

手甲に「関」の文字が輝くとコジローがからくり変化! カンウアーマーを装着!

手甲に「張」の文字が輝くとジュウベイがからくり変化! チョウヒアーマーを装着!
更にジュウベイは名槍、雷鳴丸を手に入れるのです。これは二人の天地天空丸、鳳凰丸に合わせた武装、と言う事でしょうか。
三人は新たな武具でカラクハンゾウの手下達を切っては投げ切っては投げ……大勝利を収めるのです!
ってあれえ!?
このエクシは大体のロボットアニメを見て、更にその番組のパワーアップ等は大体見てきたつもりだった。
しかし!しかしこのエクシすら知らなかったパワーアップがあったとは……やるなムサシロード!
とか思ってたんですが、どうもこの番組のそのパワーアップ回、44話でやったらしいんですよね。
44話って……番組終わるまで後6話しかないじゃん! 何でそんな終盤までパワーアップしなかったんだろ!?!? しかもこの登場一回こっきりではなく、ちゃんとからくり変化中のバンクシーンだってあります。
バンダイ的にもこの玩具とかアーマーかぶせたりするシリーズとかやれば面白いじゃないか。でも何も発売されなかった。
これはバンダイの悪い癖、所謂「視聴率見込みの無い番組には最後まで商品のバリエーションを増やさない」と言う事だと思うのです。
確かにぴえろ(ムサシロード作ってるアニメ会社)側的に言えば何で最後まで商品化させないんですかって感じになると思うが、バンダイ的には「出るには遅いよ、そのパワーアップ」って事なんでしょうね。
でもタカラならやるぞ……メタルジャックなんて結構視聴率厳しかったのにハイパーレッドジャックアーマーとか出したしね。
すぐ見限るのはバンダイの悪い癖。でもそれがあるから一流になれる……何とも言い難い事ですね。
と言う感じで今日はここまで。見たこと無い人コメント欄に言いたい事を書くのだ!(笑)
それではまた〜(O_O)ノシ