エンゼルコップ

エンゼル! うしろー!

89年に発表されたオリジナルビデオアニメ。80年代前半にメガゾーン等で名をあげた板野一郎監督作品。脚本に会川昇、キャラクターデザインに結城信輝と豪華なスタッフ盛りだくさんだったけど、物語後半で製作会社が倒産し、実質最終巻の六巻が発売されシリーズが終わったのは94年だった。


1990年代の日本は世界第一位のGNPを誇る経済国家となった。だがこれと同時に日本は経済混乱を目論むテロリストから狙われることに。1992年、この世界的脅威に対処するため警視庁は武装チームの特公こと、特殊公安を極秘裏に設立。主人公三加和蓉はコードネームエンゼルと呼ばれ、様々なテロリストと相対する事になる……。



近未来バイオレンスポリスものとしては少々表現が行き過ぎな処もあったけど、シリアスで超作画なこの作品は結構好きでした。近未来、とあるように何故かエスパーが出てきたりサイボーグが出てきたりで後半は凄い事に。陰謀も色々あったけど結局どう言う話だったの!? みたいな感じでした。
エンゼルの同僚であるライデンは序盤で重症を負い戦線復帰不能になってしまうのですが、サイボーグとして復活。モンスターバイクを駆って自衛隊とドンパチしたり超無敵エスパールシフェルと戦ったり凄いバトルロイヤル。メディアミックスを狙ったのかどうか知りませんが、実は角川から漫画版も発行されており(漫画版のタイトルは「エンジェルコップ」)こちらは北崎拓先生が担当。コミックス版では逆に主人公のエンゼルが改造されサイボーグになったのは良い(苦い?)思い出だったですよ。
あとエンディングの「痛み」はクレヨン社。単調なメロディでありながら聞いているとなんだか涙が出て来る様な曲です。
一応ニコニコ動画で全話あがっているので、興味あったら見てみた方が良いかも。グロいシーンもあるので注意だ(笑)

追記
あ、そう言えば何か知らんけど四巻辺りで高速道路を走っているセラがエスパーの攻撃でぼっこぼこに。スタッフセラに何か恨みでもあるのかしら?(笑)