岡崎版ダグラム&ボトムズ漫画レビュー

さて、買ってきたので色々突っ込んでみる。
正直な話、感想を言えば結構まとも。
ダグラムに関して言えばかなり緻密に描かれているし、物語的にも破綻していない。宇宙を泳ぐダグラムとか見てみたかった気もしないでもないけど(笑)
まあ、設定画が描く段階で全く無かったのか、序盤は武器持ってない事が多いね。これはいつもの事(笑)
では行ってみましょう。


まず、大きさおかしいシリーズ。

でかいです。ダグラムの足がでかい。この足の大きさは18メートルクラス。
これじゃガンダム並。きっとサンライズの資料が間に合わなかったのかも?
因みにダグラムは9メートルですよ。

今度は小さい! 小さいよ! これじゃボトムズクラスだよ!(笑)
因みにボトムズは3〜4メートルです。

次に、勢いシリーズ。

「へへへやったぞ」のクリンの顔がかなりヤバげ(笑)
主人公であるクリンがこんな初っ端からやさぐれております。
これは戦争の悲惨さを岡崎先生が僕らに伝えようとしているのでしょうか?(笑)

ダグラムが丸腰のまんまで千切っては投げ。ガンダムの「ええいこのスイッチだ!」に通じるものがありますね。

「おかえしはしてやるぜ!」
この後、やっぱり丸腰で敵を全滅させます(笑)
素手で敵を撃破したり敵兵を殴り殺すなど、なかなか岡崎クリンは残虐行為手当てを貰っている感じですね(笑)

おまけ。ソルティックの回し蹴り(爆笑)多分劇中では一回も蹴り関連は使った事無いと思います。ないよね? ね? 岬さん?

序盤はこう言った徒手空拳シリーズが結構多めでしたけど、回を重ねていく内にリニアガンやリニアキャノンなどを装備して戦う様になっていきます。
つまり突っ込み所が段々無くなっていきます。つまんないの、ちぇ(笑)


次、キャラ関連。
デザートガンナーが砂漠戦ではかなり強敵でしたよね。
ダグラムがピンチになっていったので、フェスタがチコのビッグEガンを持って特攻すると言うオリジナルなシーンが混ぜられております。
劇中ではサイドカーにチコを乗せてビッグEガンで撃つんでしたよね。

「フェスタ死す!!」
何ですかこのロゴは(笑)
本当は仲間が死んで悲しむ話なのにこのロゴが全てぶち壊し。
因みに劇中ではサイドカー内にあった手榴弾が爆発して死亡するんでしたよね。
あれはトラウマだったわ〜。

そして舌も乾かぬ内に新キャラ登場。その名もチェスタ(笑)
まさに「誰だおめぇ?」的な絵と言えるでしょう。
因みに代替キャラのジョルジュはと言えば、

二コマだけモブに混ざっていました(笑)それもこのコマでは顔半分だけ。
デロイア7は一体何人で構成されているんでしょうか? 因みに上記の「チェスタ」はいつの間にかいなくなっていました(笑)

ラコック暗殺シーン。
ラコックの台詞が「たかりにきたのか? 俺はイジイジした奴を見ると吐き気がするんだ」と、デロイア最高権力者とは思えぬ言葉を突きつけます。因みに「寄生虫め!」の台詞はありませんでした。

「……おめでとうって言うのを忘れてましたよ」
デスタンが意外にもかなり冷静(笑)劇中では狂っちゃって撃つはずなんですが、このシーンを見て自分のデスタン評がかなり上がりました。カッコイイじゃん、デスタン。さすが広瀬正志!(笑)


と言う事でここでダグラム編は終了。
次にボトムズですが、放送期間はダグラムよりも少ないので、冒険王で連載されている期間も、今回のコミックスで掲載された量も少なめ。
ATとキャラの大きさ比較もかなり忠実に作られていました。
でもやっぱり突っ込み入れたいトコロは入れたいですよね(笑)

まず表紙。大々的に「SFミステリー」と大きく書かれている事に突っ込みを入れたい(笑)
ミステリーじゃないだろ! アクションだろ! そりゃ色々謎はあるけどさ! 謎解き物語じゃないでしょうが! キリコが「犯人は貴様だな!」って言うのか! 
あり得ん……解せぬ(笑)

とりあえず「誰?」って言わせて(笑)
最後の台詞「おれにはなにもわからない なにもしゃべることはないぞーーーーー!!」ってのがちょっと笑った(笑)

ウド編の最終シーンの「フィアナ」って思わず言ってしまった感動のシーン。しかし、その直後「ああっおれのスコープ・ドッグが………」で全てぶち壊してくれます(笑)
劇中ではタコ一個スクラップになっても嘆きもしなかったし、足が壊れたらあっさり捨てるのに、何故かこのスコープドッグには思い入れがあったようですね(笑)

クメンで初登場のストライクドッグ。しかし台詞がおかしい。
「銀色のATだ ひとまわりでかいぞ!」
銀色? ホライズン? 何でストライクが銀色なのかさっぱり分かりません。何かテカリも入って凄くギンギンに描かれております。ファクトリーカラーって奴? それともストライクだけにフェイズシフト装甲がオフになって銀色になったんでしょうか(笑)
まあ何にしても次に出てきた時は普通に濃い色で塗られていました。

今回撮った最後の写真。クメン脱出後にカプセルに乗って放流されるシーンですね。「あると思うのか? 戦いのない世の中が」のバニラの台詞に対して「なければつくってみるさ」と答えるキリコ。
この「なければ〜」の台詞はのなかみのるボトムズのラストシーンでも言われていた言葉でした。が、ボトムズファンにとっては結構この台詞は問題なんですよね。だって劇中ではそんな事一言も言われていないのですから。
サンライズ側の初期稿とかにその台詞があったのかな? 


と言う訳で冒険王版、岡崎ダグラムボトムズの感想終了。
まあ色々言いたいことは言い尽くしたのでもう言う事もありませんが。
ボトムズはもう少しうまくまとめて欲しかったかな、と思いますね。
完成度的にはボンボン版ボトムズの方が好き。つーか冒険王版は色々はしょり過ぎなんだよな。
あっちも色々間違ってたりするけど。特にフィアナが「美しい」と言うより「可愛い」だった事に違和感を覚えましたが、可愛いのならいいや、とか思ったりね(笑)
重版で再販されたボトムズ漫画のフィアナは書き直されて不細工になってましたけどね。
ダグラムのボンボン版は秀逸な出来でした。特にメカがカッコイイ。オリジナルなシーンも織り交ぜて結構楽しめたかな。岡崎ダグラムは色々アレなシーンもありましたけど、ジャリ漫画的にはかなり良く纏められていたと思います。
と言う事で今日はここまでッ!